校舎だより『FlyingSeeds』2月号より
政権与党による長期大脱税事件が万引き程度と矮小化された批判ごっこに公共の電波がジャックされているその背後で、子供たちの生命が脅かされる悪行が進行しています。「派閥解散」としおらしさを装った者たちが妙に余裕ありなのが不思議じゃないですか？2013年に麻生太郎が「（ヒトラーが）ワイマール憲法をナチス憲法にそっと変えた、あの手口に学んだらどうかね」とおほざきになった事が正に進められている。与党の「憲法改正」案が今年の通常国会で採決へ持ち込まれる模様です。改憲勢力は三分の二以上いるので議決され、発議され、国民投票となります。これを否決しないと、私たちは基本的人権を奪われ、徴兵制もいずれ復活し、男女別なく死地にさらされます。
「緊急事態」条項が新設されるからです。「閣議」という、首相の一存で事が決まる場（逆らう国務大臣はクビになるので）で「緊急事態」と宣言されたら、その後「内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定でき」ますし、「内閣総理大臣は財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる」（自民党改憲草案第99条）のです。本来は法律一本制定するのにえらい手間がかかるのにそれを一瞬で作れる。ヒトラーがそれなりに汗を流した「全権委任法」だって三分クッキング。お金は日銀に命令していくらでも刷れる、もちろん自分らの為だけ。わざわざ「赤字国債」発行などと計上することもない。すべての都道府県知事も首相のポチとなる。そして「何人も（中略）国その他公の機関の指示に従わなければならない」し、この「宣言が効力を有する期間、衆議院は解散されない」し「任期」にも「特例を設けることができる」から、要するに与党は半永久的に国会の多数派を維持できるわけです。選挙も行われなくなる。この一連の措置は「事後に国会の承認を得なければならない」けれど、与党が多数派を占めていれば永久に「承認」されます。はい、ナチス以上北朝鮮以上、この上ない独裁国家の出来上がり！です。
しかも実は、日本人による独裁国家ですらありません。首相はボス大統領に愛撫されてシッポを振ります。自衛隊改め「国防軍」は「国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動」（同第９条の２－３）を遂行します。１２月のNHK自衛隊特集。米軍独軍との合同軍事演習で、露骨に敵側への攻撃の先鋒へ押し出されていました。犠牲者が量産されれば米国に倣って「経済的徴兵」もされましょう、「学費の返済免除」とかで。その先はマイナンバーカードを活用した召集が待っています。政治への無関心はとーっても大きな、なんだろ、味わっちゃうかもです…
こんな悪夢を見てみました