Life is Wonderful!

 新型コロナウィルスの感染拡大対策として3月から全国の小中学校へ休校要請が安倍首相から出ました。
 その後WHOからもパンデミック宣言が出るなど、深刻な事態となっています。
 経済活動全般への影響も出ており、各ご家庭でもこの難局を乗り越えるために様々に腐心されていることと存じます。

 「子どもたちを護る」、

 この一点においてぜひ協力し合っていきたいと思います。
 学修塾ダンデリオンとしては、子どもたちの生活が崩れたり、ここで新たにゲーム障害が発生したり、人生を狂わせてしまったりすることがないよう、学校の受け皿の役割も果たしつつ、むしろピンチをチャンスに変えるくらいの気概(きがい)で、子どもたちに関わっていきたいと考えます。 

 高度情報化社会だからこそ、デマも含めた玉石(ぎょくせき)混交(こんこう)の情報が氾濫(はんらん)しています。冷静に対処する情報リテラシーを鍛えなければなりません。
 生徒たちには「読書」時間を増やすよう訴えています。知性を磨くと同時にこのような時こそ冷徹に対処する理性も必要です。

 感染力の強いウィルスが地球全体に蔓延(まんえん)しつつあるということで、昔見た映画『復活の日』(1980年)を思い出しました。

 英国の細菌研究所で開発された新型ウィルスが盗まれ、事故で空気中に飛散して世界中に広がりほぼすべての人類や多くの生物が死滅する。かろうじて南極駐留の各国研究者たちが生き残る。
 しかしアメリカに大地震が発生し、ホワイトハウスでそれを核攻撃と誤認した自動報復システムが作動し、核ミサイルがソ連などの仮想敵国に発射され、ソ連のシステムからも報復があって世界中に核の雨が降る、南極へも。
 世界は二度死んだ。
 地震を予知していた日本の地質学者吉住(よしずみ)(草刈正雄)と米国軍人カーターの二人がシステム停止のためにホワイトハウスへ乗りこんだが間に合わず、カーターは事故に遭(あ)って命を落とす。ある言葉の日本語訳を吉住に教えてもらいつつ。
 吉住はそこから徒歩で北米南米を縦断し、南米のチリ南端に避難しているはずの仲間たち、恋人のもとへと6年かけて、襤褸屑(ぼろくず)になりながらも帰還する。

 恋人のマリト(オリビア・ハッセー)の歓呼に迎えられた吉住は倒れこみながら、カーターの死に際に聞かれた言葉を発する、

「Life(ライフ) is(イズ) Wonderful(ワンダフル)(人生はいいものだ)」と。

 人間の生み出した愚かな力と地球の怒り、パンドラの箱は開かれて全てが崩壊しても、最後に希望が残る。
 希望そのものである子どもたちが壊れないように、ですね。

 この危機を乗り越えて、子どもたちに実感してほしいです、

 「Life is Wonderful.」

と。