(校舎だより9月号巻頭言より)
AIチャットGPTに「人間が書いた文章には言霊(ことだま)があるが、AIチャットGPTが書く文章には言霊がない」というテーマで作文せよ、と注文してみました。以下が「回答」です。
(引用開始)「人間が書いた文章には、時として「言霊」と呼ばれる特別なエネルギーや感情が宿ることがあります。言霊とは、言葉や文章に込められた意図や感情が、読む人々に影響を与える力を指します。これは、人間の文化や歴史、感情、経験が文章に反映されることから生まれるものです。 人間の文章は、個々の筆者の背景や考え方、感情がそのまま表れることがあります。これにより、文章が読む人々の心に共鳴したり、感情を呼び起こしたりすることがあります。さらに、詩や物語などの芸術的な表現では、言葉が響き合って深い感動を生むこともあります。これが「言霊」として知られるものの一端です。 一方で、AIチャットGPTが生成する文章には、人間のような感情や意識は存在しません。GPTは大量のテキストデータから学習して文章を生成しますが、その背後には統計的なパターンや関連性の発見があります。したがって、GPTの生成する文章には感情や意図が個別には存在しないと言えるでしょう。 しかしながら、GPTを使用する人々が自身の意図や感情を文章に込めて使用することは可能です。AIツールはあくまでツールであり、人間の創造力や感情が重要な要素となります。つまり、AIが生成した文章を通じても、人々の思想や感情が表現され、共感や議論が生まれることはあり得るのです。
要するに、人間が書く文章には個々の背景や感情が反映され、「言霊」という特別な要素が感じられることがありますが、AIが生成する文章にはそのような感情やエネルギーは直接的には存在しないものの、人間の意図や感情を通じて文章が表現されることは可能です。」(引用終わり)
ダンデリオンです。日本人が言葉に触れるときはそこから現実世界に影響を及ぼすような呪力を感じ、支配される場合もあります。誹謗中傷等で自殺に追い込まれるなどはその不幸な例でしょう。表現した側の意図や感情とはむしろ無関係な力が発動する、それを「言霊」と言います。
AIは一見上手に説明しているようですが、あくまでコミュニケーション上のアクセサリーとして分析しているにすぎません。AIは便利ですが、自分が発する言葉がどのような力を発揮してしまうかを(おそ)懼れたりはしない。「私には文章は無理だ」という人々は、そうした戦慄を無意識に覚えているのでしょう。その慄(おのの)きに堪えて紡ぐのが、人間の言葉なのです。