1776年7月4日独立宣言署名のアメリカ合衆国が建国250年を迎える。記念の年の世界史に名を刻むべく大統領トランプ氏の大がかりな政策施行はまさに畳々たるもの。米政権が世界に公表した『国家安全保障戦略』を読んで、そこに記されない機微戦略も併せ推察すると、いかにも乱暴で悪辣な彼の振舞いに秘められた緻密な計算に慄然とする。表面的な動きの狙いを総括すればそれは「コストの分散」であろう。「グリーンランドのアメリカ領有」に対し、NATOは英独仏中心に「北極圏防衛作戦」の実行を表明。「中露の脅威」に対応する形で米国の「野心」を挫く意図だ。が、これこそトランプの思う壺。米単独領有ではコスト大。英独仏にも防衛負担させ、NATOとして、つまり結局米国主導でグリーンランドを軍事拠点とできる。これまでの示威行動も万事この調子なのだと分かる。ウクライナ戦争も、ガザなどパレスチナ自治区の再建監督を名目とした「平和評議会」も、ベネズエラ「運営」に端を発したが「西半球」をアメリカの主権守護領域とする構想も。中国支配の「東半球」ではロシアやEUそしてアフリカも自己主張する多極化が進む。中国が勝手に日本を含む第一・第二「列島線」という防衛ラインを設定したがそれを逆手にとって中国包囲網を構築する意図だ。日豪亜印による包囲網。日本に「第2次大東亜共栄圏」を運営させる腹である。
中国も軍事予算の肥大化のみならず経済圏拡大にも余念がない。「一帯一路」始め東南アジアやオセアニアの島嶼国群、中南米諸国にアフリカへと、国家主導の投資を推進し民間企業もそれに倣う。大きな絵を描く策士がいるのだろう。米中とも宇宙を市場とする戦略を巡らせている。米としては宇宙市場の主導権を維持するためにも地上のコストは分散させる必要がある。来るべき(或いは既に始まっている)エイリアンとの交渉も念頭にあるのかもしれない。
日本の現政権は非難炎上の中衆議院を解散。豪雪と受験ラッシュの2月8日投開票。「裏金議員問題や統一教会癒着隠し」と野党は難ずるが、米『国家安全保障戦略』に明記された日本の「軍事防波堤」国家創設へ幾つもの段階〆切を設定されたから急いでいるに違いない。現政権としては勝てば満額回答し易く、負けて政権交代すれば〆切不履行の口実となる。国民としてはどちらが良いか?最近国防強化を唱えるタカ派が増えている。但しそのほぼ全員が「チキンホーク」。言うは勇ましい鷹だが、自分は前線に立つ気無しのチキン爺である。日本初の女性首相よ「鉄血宰相」たれと応援する者共を喜ばせるか。投票したらご一報を。お子さん一人当たり10ポイント進呈します。
アメリカ建国250年丙午(ひのえうま)
