『知らないまま』のほうが幸せかもしれませんが…

33年前(1985年)の今日(8月12日)。日航123便の御巣(おす)鷹山(たかやま)墜落事故が起きました。
乗客乗員520名が死亡。4名が生還しました。

今年に入って、東京新聞の書評で元日本航空の客室乗務員青山透子著『日航123便墜落の新事実』(河出書房新社)が紹介されました。

仰天する内容だったので早速購入し、同時に『524人の命乞い』(文芸社)も入手しました。
こちらは中高生のお子さんと親せきを亡くした遺族の小田周二氏の著作。

どちらも趣旨は同じで、

「自衛隊が無人標的機を旅客機に衝突させ、その不祥事(ふしょうじ)を隠蔽(いんぺい)するために乗客乗員を抹殺した」「横田基地など不時着のチャンスはあったがファントムで威嚇(いかく)してさせなかった」「総理大臣中曽根康弘も承諾していた」「墜落直後は生存者多数いたが、墜落場所不明の報道を流し夜間の間に生存者を殺戮(さつりく)した」「待機命令を聞かずに救出に向かった自衛隊員が射殺された」「地元の消防団が発見した4名の女性だけ生還した」

あまりの内容ですが、これでもかこれでもかと資料や証言を膨大に並べて、感情を押し殺して記述する文章のパワーに、圧倒されました。
ネット上でも同様の記事や写真はあふれかえるほど挙げられていますが、テレビや新聞の大手マスコミ、野党の政治家も全く取り上げません。今年の記事も「整備ミス」ばかり…。
批判するのでもなく、黙殺しています。
話題にすれば耳目を集めることになるので、それを避けているともいえましょう。

私は、自分では検証できません。
大手マスコミが報道することは知り、報道しないことは知らないことにしなければならない状態です。

911テロがアメリカの自作自演だという著作やネット記事は膨大ですが、そうとは報道されないので「知らない」ままです。

今年4月に種子法が廃止されました。コメや小麦などの種子市場が民間に開放されることで、外国の穀物メジャーが参入できる道が開かれました。
モンサントのような、遺伝子組み換え種子で農家を支配する企業も乗り出してくるかもしれませんが、あまり報道されないので詳しくは知りません。

今国会では成立しませんでしたが、安倍政権は水道法改正ももくろんでいるそうです。
これも外資参入を可能にする民営化法案です。
水メジャーに支配され水道料金が5倍に、などということも、報道されないので知りません。
あ、テレビで1件、あと東京新聞が7月30日社説で取り上げたので少しだけ知りましたが。
カジノ法案ばかり目立たせていたのも、この全国民にかかわる方へは注目させないため、と言えばうがちすぎでしょうか。

33年前の今日、大学生の私は北海道大雪山系の登山合宿準備中で、
一応幸せでしたが…