大いなる『バカ』がこの国を変える

 「裏金」と称して「大脱税」の犯罪を隠蔽しようとする者たちが進める「憲法改」悪(以下「壊憲」)について、前回恐怖の「緊急事態条項」に触れました。こうした言論の自由も奪われそうなので今のうちに吐き出します。「基本的人権」も間違いなく剥奪されるからです。内閣の支持率が14%と最低と報じられながら当事者たちは平然としている。なぜか。選挙があっても勝てるカラクリが出来上がっているか、その前に「壊憲」するつもりなのでしょう。もはや猶予なしと思われます。
 「自由民主党 日本国憲法改正草案」(以下「草案」)には一応、「国民は、すべての基本的人権を享有する」(第11条)とあります。しかし、次の第12条に「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」し、第13条「国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り〔現行では「公共の福祉に反しない限り」〕(中略)最大限に尊重されなければならない」と続きます。裏返せば、たとえ曖昧でも、権力者から「反公益・反秩序」とみなされたら憲法違反扱いされ弾圧されるということです。投獄だってされます。
 「草案」第13条の中に「すべて国民は、人として尊重される」とあるのも要注意です。現行憲法の第13条「すべて国民は、個人として尊重される」の、まさに改悪です。これは大違いなのです。
 「個人」では、一人ひとりの「個」の存在や意思が尊重される、ということです。しかし「人」全体を重視する視点からは、「全体の秩序維持のため」と称して、個人的な意見や幸福は排除されることを意味します。現与党の権力者たちは必ず、絶対に、そのように暴走します。
 というわけで、「基本的人権」は実質的に剥奪されます。権力の横暴に対して無関心であったり従順であり続ければ、その犠牲に甘んじ続けるのはいつでも一般の民衆です。まるで権力者たちのゲームのコマとして使われ、役立つ者はたたえられ、不都合な場合や役立たない者は使い捨てることだけが、民衆の存在価値であるかのごとくに… 「戦争はジジイが始め、おっさんが命令し、若者たちが死ぬ」ことを繰り返そうとしているのです。もちろん「ジジイ」「おっさん」達は安全なところにいます。これにおとなしく付き合ってやる義理はありません。皆さんの子供たち、若者たちには海外にたくさん拠点を作ってほしいです。狂気の国はいつでも捨てられるように。
 反撃のチャンスはあります。国民投票になったら、みんなで「否」を投票することです。
 ある政党のポスターに妙に共感しました。「空気を読まないバカにしか、この国は変えられない」