英検受験料引き下げを

(FlyingSeeds12月号より)
 私もネットで署名しましたが、11月19日(金)付けの東京新聞一面で大きくで取り上げられました。「『英検受験料引き下げを』高校生がネット署名で教育格差の広がり訴え」。
 英検の受験経験者やその保護者様なら既に実感してらっしゃるでしょうが、とにかく受験料が高い!中学生受験者のボリュームゾーンである3級では、本会場受験だと7900円!学校などの「準会場」受験でも4800円。かつての2500円時代からは隔世の感があります。
 これが準2級、さらに2級とアップしてゆくと、準会場でも約1000円ずつ上がってゆきます。
 英検協会は「公益財団法人」です。営利を追求せず公益のための事業に貢献する団体として高い信用を得ているものです。同じ公益法人の漢検協会が、かつてあまりにも収益が高まりすぎて問題になったことさえありました。「もうけ過ぎてはいけない」のです。
 英検協会は、本会場として学校などを借りる交渉がコロナ禍で難航し、民間貸会議室での会場設置が増えてコストが上昇。会場の感染防止策、受験者数増に伴うスタッフ増員の費用もかさみ、値上げしたとしていますが、それならば北辰テストやVもぎ、Wもぎとて同じ状況のはず。しかしそれら民間の模試業者、つまり普通の営利追求団体の方は値上げしていません。
 何か「裏」があるのではないか。「大学入学共通テスト」での英検利用は見送られましたが、一部では、出願条件として英検の合格証明やスコアが求められたり、優遇措置が取られるなどの「入試改革」は着実に進行中。こうした「入試の民営化」に伴って、大幅な収益アップがあっても不問にされる仕組みが出来上がっているのではないかと、勘繰りたくもなります。
いずれにせよ当事者である高校生が悲鳴を上げ、検定料引き下げを求めて署名運動を始めているのです。1万5千人が目標とのことですが、かなり近づいているようです。よろしければご署名ください。「英検値上げに抗議」で検索すればトップで出てきます。ツイッターでも「#英検値上げに抗議します」で検索すれば署名サイトの入り口が現れます。